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耳で犯され ---hyde声にくびったけ


「耳で犯され、目で癒され」

「耳で犯され、目で癒され」

とはよく言ったものです。常々感じております。hydeさんの何がいやらしいかって、断然あの喉の使い方でしょう。変態だと思います。

hyde声のいやらしさは、例えば「太陽と月に背いて」のディカプリオ。幼いほど若く哀しいほど美しく崩してやりたいほどに脆い繊細さを備えた美少年から、物憂げに漂ってくるあの「いやらしさ」と言ったら!


希少価値のつく声

「True」あたりから自分の「色気」を自覚し出したhydeさんは、息の抜き方、喉の固め方、響きの移動のさせ方等々、大技小技を駆使して、ただでさえ玉のようにつるりんとした自らの声を、さらに色とりどり装飾していきました。

意匠の凝らされたきらびやかな声で織り成す彼のボーカルは、歌っているというより、「耳元で語りかけてくる」ようにさえ感じられます。彼の「歌」は時に生々しい「言葉」となって、聞き手に鳥肌を立てさせるのです。

年々嗄れていっているとは言え、hydeさんの声ほど「人肌ほどに温かく、湿り気があり、とろみがあり、艶があり、光を透かして、密度が高くて、純度も高い」声には、そうそう出会えるものではありません。どんなに音程を外そうが、声だけで希少価値がつきます。


まるで生きた蛇

そのまま「生きた蛇」のような彼の声は、ヌルヌルっと耳の穴から侵入してきては脳の髄まで食い荒らす大胆さ。こちらの心構えとか関係なく、それはそれは無作法なものです。

そんな彼の声を一時間も浴びれば、何だかはずかしめられた様な気分になります(よね)。 特にHEARTrayarkなんて、すさまじいです。

高めでカスレの少ない「少年」声のhydeさんが、あれほど立派に「男性」ボーカリストでいられるのは、変態な程に柔軟な喉のおかげでしょう。裏声を女声に間違えられることがあっても、あの声といい歌唱法といい、あのいやらしさは男性のものですから。


2005/09/09
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