L'Arc-en-Ciel(ラルク・アン・シエル)アンオフィシャルファンサイト
C ---call me〜cureless
call me please help me「名前を呼んで、どうか私を助けて」 「call」〜を呼ぶ 「please」どうか〜、と丁寧な命令文を作る。 「help」〜を助ける、〜に手を貸す、〜を手伝う。 姿は見えなくとも、その存在は確かに窓ガラスに映っている。 (THE GHOST IN MY ROOM / 虹) can't you see I am tied to the ground「君には見えないかい?僕が地面につながれているのが・・・」 「tie+目的語+to〜」(目的語)を〜につなぐ、結びつける。/(目的語)は〜に依存している。/(目的語)は〜に束縛されている。 「ground」地面、土地、土壌。 同じく地面を表す「earth」に比べ、規模が小さい感じがする。 「earth」には、地球、という意味もあり、天体として大きく眺めた時の空に対する地面、海に対する陸地、というニュアンスがあります。「ground」は、特定の狭い土地という感じ。 「君」は「over the earth」を飛んでいるのに、「僕」は「ground」につながれている・・・ 「君」の世界の広さと「僕」の世界の狭さ。二人の世界がどんなに違うか、二つの単語でさりげなく対比されています。 「over the earth」についてはyou fly over the earth参照 (In the Air / Tierra) Canyon de chelly「canyon」深い峡谷。地面などの深い割れ目。 「canyon de chelly」本当の読み方は「キャニオン・デ・シェイ」。アリゾナ州南東部にある国立公園。300Mの崖が垂直にそびえ立つ、比較的明るい渓谷。 hydeはこのつづりで「canyon de chelly(キャニオン・デ・チェリー)」と叫んでいます。ただ読み方を誤っただけだとは…考えたくないですよね 正しいチェリー(さくらんぼ)のつづりはcherry。 ところで曲のタイトル「Route666」も、実際にアメリカを東西に横切る「Route66」のもじりです。 このように、実際に存在するものをモチーフにしながらちょっとのアレンジで全く別物を想像させる技なんだと思います。6を一つ増やすのも、発音を変えるのも。 (ROUTE 666 / REAL) caress of Venus「女神の口づけ」 「caress」愛撫、抱擁、キス。上品なニュアンスで用いられる。 「venus」ビーナス、愛と美の女神、(ギリシア神話ではアフロディーテに相当。)比喩的に絶世の美女を指すことも。 すぐ後の日本語歌詞に「口づけたら」とあります。この単語の上品さは、キラキラした曲調にぴったりの響きです。 (Caress of Venus / True) cause I'm a lover boy「だって僕は君と愛を分かち合う存在だから」 「cause」=「because」発音的には「コズ」とか「カズ」とか。 「lover boy」情夫。 詳しくはI'm a lover boy参照。 (Lover Boy / SMILE) Causes stain stay away「汚れちまうからあっちに行って!」 [cause」〜の原因となる、 「stain」汚れ、しみ、汚点、傷、 「stay」自動詞。ある場所にとどまる、〜の状態のままでいる、 「away」場所や時間的に離れた状態、遠い状態を示す副詞 「stay away」遠くにとどまる、というニュアンス。離れている、避けている、という熟語。 「(Your behavior) Causes stain. Stay away!」のように主語が省略された文と、命令文に分けて考えることが出来るでしょう。僕を汚す貴方の行動とは後の歌詞で「oh, bother me」と表現された行動のことです。あっちに行って!僕から離れて!と何度も何度も主張します。僕は何にも束縛されない雲のような存在なんだから、と。 他の歌詞に「まっさら」「自由」といった単語が見られることから、「stain」は「しがらみ、束縛」などのニュアンスで用いられているのではないかと考えました。つまり「stain」の「away」な状態が、「自由」、「まっさら」という状況を示しているのではないでしょうか。 (STAY AWAY / REAL) clash! into the rolling morning「『ガチャン!』そしてグルグルの朝に転がり落ちていくんだ。」 「clash」モノがぶつかり合って「ガチャン!」と音を立てる、という自動詞。硬いもの同士がぶつかって、音を立てるところがポイント。 (衝突してつぶれるだけなら「crash」。) 「rolling」で、回転する、転がる、揺れる、など。 「morning」はもちろん、朝、夜明け、日の出。 日本の心では「朝」というと「次の日」「未来」を指します。古典でも「朝」と書いて「あした」と読みます。 事故った後はグルグルと不安定な明日へまっさかさま、といったところでしょうか。 曲中の歌詞に「真っ暗な朝」と歌われているように、rollingで真っ暗なmorningとは、存在さえ定かでない死後の世界の「朝」のことなんでしょう。 clashが擬音語っぽく使われており、臨場感やスピード感、ある種の爽快感まで感じられ、一般的にジメッとした「自殺」のイメージが全くありません。 ただ、一見生き急いだ自殺志願者を歌っているよう聞こえますが、人生のゴールは死であって誰もが死を目指して生きているのだと考えるなら、長いようで短いこの人生、命を燃やし尽くして猛烈なスピードで駆け抜けよう!という、荒々しいエネルギーに満ちたメッセージのようにも聞くことが出来ます。 (driver's high / ark) Cradle「揺りかご」 誕生、保護などの象徴。 (cradle / ark) cureless「治療法のない、不治の」 (cureless / heavenly) 2005/08/07 |